私たちは「かたち」が織りなす美しさに感じ入りながら、細胞や組織の成り立ちや病態を研究する機会を与えられていることに 心から感謝しています。私たちの使命は、医療など人を助ける現場で課題を解決していくための十分な力を備える人を育てることです。 なかでも、よく 「みること」、そして 「考えること」を積み重ねながら、新たな生き物の生業を見つける「知る楽しみ」を 分かち合うことを大切にしています。
We are fortunate to be able to conduct research and develop educational opportunities in this exciting field, histology and molecular cell biology. Our mission is to inspire and prepare students for helping patients. Through morphological observation using diverse scope of microscopy, we can learn and find new insight from as it is in the ordinal sights.
NEWS
私たちの身体は多様な刺激をどのように感じ、受け入れ、適応しているのか
The goal of our research is to discover molecular mechanisms of sensory systems to diverse environmental stimuli and elucidate the relationship between neural systems and peripheral tissues.
私たちの身体は、外界の温度や引っ張られる、押されるといった力学的な刺激など、常に周囲の環境の変化にさらされています。
生命を維持するために、環境の変化を適切に感知し、その刺激に抗する組織を構築し、環境に適応する術を整えているのです。
そして、その刺激への応答が損なわれると様々な病気に繋がります。
外からの刺激を感知する多様な仕組みの一つにイオンチャネルという細胞に存在するイオンの通り道があります。
私たちは、このイオンチャネルのうち温度感受性Transient receptor potential (TRP) チャネルあるいは
機械刺激感受性のPiezoチャネルが温度や加わる力を感じ、細胞の増殖や移動などを変化させ、
刺激に応じた組織構築を実現する仕組みに取り組んでいます。
近年、メカノバイオロジーと呼ばれる学際的な研究領域が大きく発展しています。
細胞は、加わる刺激や周囲の組織の硬さによりその性質をダイナミックに変化させ、組織を構築することから、
このメカノバイオロジー研究は幹細胞やがん細胞の振る舞いの観点からも着目されています。
私たちは、上皮や骨など異なる組織を比較しながら、分子と細胞と組織を繋ぐ仕組みを明らかにしていきます。
そして、それらが病態と関連することを示し、治療に役立つ成果とすることを目指しています。
1. 口腔の感覚と創傷治癒
Sensors for temperature and mechanical cues in the oral cavity
口腔は身体の中でも最も敏感な部位の一つです。
口の感覚が適切であることは、飲食や発語など行動に大きく影響することから、その機能の理解は重要ですが、
末梢組織における口腔粘膜と感覚ニューロンとの関係や機能については、わからないことがたくさんあります。
口腔は身体の中でも幅広い温度や時に毒物など強い刺激にさらされ、傷ができやすいのですが、
皮膚に比べ瘢痕になりにくく治りやすいことが知られています。
私たちは、口腔粘膜上皮に温度感受性のTRPチャネルが発現していること、中でも私たちが温かいと感じる
体温近傍の温度で活性化するtransient receptor potential channel vanilloid 3 (TRPV3) が
多く発現していることを見出しました。
さらに、マウスの抜歯モデルを用いることによりTRPV3が速やかな創傷治癒に関わることを見出しました。
TRPチャネルやPiezoチャネルが上皮組織の動態を調節する仕組みを調べています。
2. 歯周病の制御
Periodontal diseases
私たちの身体は多様な刺激をどのように感じ、受け入れ、適応しているのか
歯周病は歯の喪失に繋がり、60代では9割がかかっていることから国民病とも言われています。
近年、歯周病が動脈硬化や認知症、がんの悪化など全身に影響を与えることも報告されています。
歯周病の治療は、進歩しているとはいえ根本的な治療には至っていません。
硬組織である歯と歯肉粘膜との境界にある歯肉付着上皮は、歯周病の発症の場です。
私たちは、この歯肉付着上皮にTRPV4が強く発現していることを見出しました。
TRPV4はアドヘレンスジャンクションという上皮細胞間の結合を担い、
TRPV4が歯と歯肉との結合部位で外来物質の透過性を阻む役割を担っていることを見出しました。
歯周病モデルマウスによる実験から、TRPV4が歯周病の増悪を抑制する結果を得ています。
TRPV4を標的とした歯周病治療薬に繋げたいと考えています。
3. 顔面や口腔の痛みや過敏
Craniofacial unpleasant feelings and pain
アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症やアレルギー性結膜炎などアレルギー疾患は世界的に増加傾向にあり、
その過敏症状は患者の生活の質を大きく低下させます。痛みや痒みの仕組みの解明が進んでいますが、
十分に抑えることはできていません。
私たちは、外界からの刺激を受容する皮膚や粘膜、末梢神経細胞の変化を対象として
神経障害性疼痛や痛みや痒みに繋がる過敏症状が起こる仕組みを明らかにしたいと考えています。
身体のどこが痛くてもかゆくても私たちは不快に感じますが、頚から上、顔や頭や歯などの痛みは
大きく感じるようです。そうした顎顔面の感覚の仕組みに興味を持っています。
4. 組織形成と骨減少
Bone morphogenesis and osteopenia
組織形成には、細胞外のイオン濃度変化が大きく影響していますが、その機構はよくわかっていません。
骨や歯などを含む組織の形態が、力学的な環境によりどのように調節されるのかを知ることは、組織再生への理解にも繋がります。
また、高齢化社会において骨折や歯周病による歯の喪失をもたらす骨減少をどのように抑えるのかは私たちの直面している重要な課題です。
骨や軟骨の代謝は加わる力や重力により調節されていることがよく知られています。
骨や軟骨の細胞あるいは骨形成に関わる血管が重力センサーであるTRPチャネルやPiezoチャネルにより
どのように調節されているのかを調べています。
医学部医学科の以下の科目を担当しています。
医学の基礎は,正常な人体の構造を知ることである。 組織学では私たちの身体がどのような細胞、組織、器官により構成され、それら構造により、どのように機能を発揮できるのか、 時に異常が起こるのはなぜかを局所的および系統的に理解する。 多様な生命現象を人体の成り立ちの観点から正しく判断できるようになることを目的とする。 組織学的所見を適切に観察し、正常組織の形態学的な特徴を修得してはじめて、病態の理解が可能となり診断ができる。
学修目標
神経系は全身の感覚,運動,恒常性,精神活動など,人体の全ての機能を司っている。 近年、脳神経障害や精神神経疾患の罹患者の増加に伴い、神経科学の重要性は増している。「神経解剖学概説」では,神経系の構成と脳・脊髄の構造を学び, 神経生理学や機能・系統別PBL科目で学修する神経内科学、脳外科学、精神神経学、小児神経学などの基礎を修得することを目的とする。 本学のカリキュラムでは,PhaseⅡの「分子細胞生物学Ⅱ」,「組織学」,「神経解剖学概説」,「生理学」,「人体発生学」, 「肉眼解剖学」およびPhaseⅢの機能・系統別PBL科目「精神・神経」,「運動・感覚器」などを通して総合的に学んでいく。
正常な人体の構造の理解には、生殖細胞から組織や器官が形成され個体へと発生していく過程の学修が重要である。 発生過程で見られる細胞,組織,器官および体全体を時間・空間的なダイナミックな変化として捉え,正常な発生を理解するとともに個体差や発生異常の機構を理解する。 細胞生物学・組織学・解剖学と連関させながら、細胞レベルから肉眼レベルさらには病態の理解に資する学識を身につけること目的とする。
大学院では、それぞれの個性を尊重しながら独立した研究テーマに取り組んでいます。
そして、研究の背景を理解し実験を計画すること、実験を繰り返し、失敗経験を活かす考察を重ねることを大切にしています。
研究室の仲間を大切にし、助け合いながら、学会発表、論文の執筆、掲載を経験し、独立した医療者・研究者として礎となる時を過ごし、
しっかりとした力を培ってもらうことを願っています。
研究室では、主にヒトやマウスを研究対象とし、最新のイメージング技術、組織や細胞を対象とした免疫化学、分子生物学などの
バイオテクノロジーを身に付けることができます。また、研究結果を理解し、自分の考えを適切に伝え、ディスカッションできる力を
一対一や毎週の論文読解やプログレスレポートを通して培っています。
これまで一緒に研究を進めてきたメンバーはそれぞれ医療現場で活躍しています。
大学院生には奨学金のほか様々な経済的な支援も行っています。
「リケジョ」理系の選択をした女性を指すこの言葉、聞いたことはあるでしょうか。
皆様の身近にもおられる数学や理科、家庭科の学校の先生や、健診や病気の時に会う看護師さんや保健師さん、
お医者さんや歯医者さん、は理系選択に分類されるでしょう。それぞれの職場で活き活きと活躍されている姿が目に浮かぶでしょうか。
小さい頃は、不思議に思ったら、なぜ?どうして?と周りに聞いていた皆さんも大きくなると自分で調べ、
先人の発見に心が躍ったり、実験してみて予想と違う結果が出たりして、ワクワクする気持ちになることもたくさんあると思います。
その中から一生取り組む仕事にしてみようかなと考える人もいらっしゃるでしょうか。ぜひ、その気持ちを宝物にして、
自然な気持ちで進路を選択してみませんか。
現在は高校一年生で文系・理系を選択をすることが多いと聞いています。高校の先生や保護者と進路の相談する中で、
女の子だから、とか結婚、子育てなどの言葉も出て、将来に不安を感じることもあるのかもしれません。
数学や物理、化学あるいは工学系などでは女性の姿は少なく、男女で仕事の選択にも別があるとの考えをお持ちの方もあるかもしれません。
でも文理の選択は入学試験のための一時的なものと考えることもできます。なぜなら、どのような職種でも、
日本語を母国語とする人にとっては、国語は物事を理解する基本となる最も大切なものですし、
英語はグローバル社会の中で情報を収集し交換するための重要なツールです。お料理をするのも、
お洗濯をするのも科学的なものの考え方を使わない日はありません。社会も理科も数学も部活動も、全て役に立つ、
みなさんの宝物になるものです。勉強だけに取り組むことができる貴重な時期にしっかりと力をつけてください。
これまではどちらかというと男性ばかりが技術や製品の開発を行ってきた会社が多かったのですが、
いま、工学系などこれまで女性が少なかった学部を卒業したリケジョは数多の会社から引っ張りだこです。
なぜなら最近の調査では、性別や人種など多様な背景の人が参加し研究や開発に異なった視点が加わることで新たな成果が得られ、
より多くの人の役に立つ、あるいは経済効果が高いものが実現されることが次々とわかってきているからです。
さらに、育児や介護などを担う男性も増え、皆が家庭での役割を担いながら仕事を続けていける仕組みづくりも整いつつあります。
そして、責任ある職位に付いている女性も増えてきています。
こうした支援が行われている背景には、少子化や高齢化など、私たちが直面している課題にもかかわらず
日本の社会を持続可能なものにするため、という観点もあります。
けれども、それにも増して、私たちがお伝えしたいのは、とても広い意味で科学は人生をかけて取り組む価値のある、
楽しくてワクワクする素敵なものだからです。
毎日の暮らしの中では、自分や家族が病気になったり、育児や介護を担うこともあります。
そうした経験を積み重ね、泣いたり笑ったりしながら新しい考え方を身につけることが人生を豊かにします。
さらに、その過程で課題に気がついたり、新しい方法を思いついたり、と質の高い仕事にも繋がることを私たちも身を以て体験をしています。
皆さんもぜひ一緒にやってみませんか。
若い人が迷っているときに1歩踏み出してみようと思うことができるのには、
保護者や指導者など多くの皆様の温かいご理解やご支援が必要です。
世の中が大きく変化しているいま、これまでの考え方で必ずしもうまくいくとは限りません。
多様な考え方を受け入れながら皆様と共に進めて参りたいと存じます。
みなさんとお会いできる日を楽しみにしています。
(佐賀大学ダイバーシティ推進室長(2016-2019)として取り組んだリケジョ育成事業の挨拶の文章です。)
はじめに
「みる」技術は飛躍的に進歩しています。顕微鏡の種類や解像度が変わると、今まで見ていた像の中から異なった姿を見ることができます。
さらに三次元的あるいな時間的な変化を捉えることも以前より容易になってきました。
当たり前の景色の中に潜んでいる違いに気がつくこと、まだ知られていない生物の生業を見抜くことは、
言葉で書くほど簡単なことではなく十分なトレーニングが必要です。
医学基礎教育の中で組織学、神経解剖学、発生学、細胞生物学などの科目を担当しながら、
医療の基礎となる 「みる技術」 を身に付けること、科学的な考え方をどのようによりよい医療生かすのかを一緒に考え、
教科書に書いてあること,当たり前と思われていることが本当にそうなっているのか、なぜそのような形をしているのか,
その仕組みは何か、と多様な観点から真実を探し見ぬくことができる人を育てることを目指しています。
現在の社会では、私たちの活動も数値により評価されています。研究も数字を基に評価することが一般的になっています。
論文が掲載された雑誌のインパクトファクター、論文の被引用数、受賞数、獲得した研究費、など判りやすい数値も重要です。
けれども、真に意味があるものごとが必ずしも数値で表すことができないことも強く感じています。
形をみる世界にあっても数値で顕す方法を用いますが、一方で、数値では表しにくいものも存在します。
そのあいまいさや美しさ、不思議さに驚き感動しながら新しいものごとを見つけています。
多様性と研究・教育環境について
公平、そして公正に人や物事を見ること、そして判断することが求められています。
そのためには、まず、私たち皆がそれぞれの経験に基づいた偏りのある考え方(「無意識のバイアス」と言います)
をしていることに気がつく必要があります。
研究を実現する上で、あるいは診断を行っていく時や、予想しているデータに出会った時に、
色々な可能性についてよく考えなければなりません。それには時間がかかります。
予想に反するものを軽く見たり、教科書に記載してあるものや権威のある雑誌の成果に寄ったものだと思ったり、
私たちは、忙しいときほど先入観に頼るそうです。現代の私たちの生活はとても慌ただしいものですが、
大切なものを見失うことのないよう気をつけることもまた修練が必要です。
多様性、ダイバーシティという言葉がよく聞かれるようになりました。
私たちは、与えられた役割にふさわしい振る舞いをするようにとの教育を受けてきており、それは重要なことです。
その一方で、立場や状況に息苦しさを感じ惑わされることなく、自由な気持ちでまっすぐに人や物事を見ることができる、
安心して研究ができる環境を整え、多様な立場を慮ることのできる人を育てたいと考えています。
大学において研究を実現することが以前に比べ難しくなり、世界における日本の研究力の低下が指摘されています。
研究を続けたくても叶わない人もおられる中、私たちは大学で教育と研究に携わる機会をいただいていることを心から感謝しています。
病気と向きあう多様な立場の方々が少しでも楽に過ごせるように力を尽くすのが医療です。
厳しい、けれどもやりがいのある医療現場に出ていく人たちを育成する、そのあり方も技術の発展や社会の要請を受け変わり続けています。
ダイバーシティは人材の上でも使われる言葉です。上述したように人はそれまでの経験から物事を判断することから、
同じような背景の人が集まると新しい考え方が生まれにくく、多様な背景の人材が集まることで今まで気がつかなかったことを考えることになり、
技術革新に繋がると言われています。
女性や外国人などそれぞれの属性にかかわらず活躍できる教育研究環境を整備することにも積極的に関わっています。
家庭内の役割も何とか果たしながら、限られた時間や研究環境をいかに生かすかを考え、勘を信じ、ときに勇気を持って挑む経験をしてきました。
特別なことはありませんが、私の小さな経験をお伝えすることが、ものやこと、
そして人をいろいろな角度から見ることに繋がり、多様な背景の人が生き生きと活躍できるようになるよう力を尽くしたいと考えています。
女性医療人の支援について
平成29年度厚生労働省女性医師キャリア支援モデル普及推進事業 (pdf)
佐賀大学医学部学生新聞 “Mudskippers” 掲載記事
城戸 瑞穂 / Mizuho Kido | |
吉本 怜子 / Reiko Yoshimoto |
石井 由美子 / Yumiko Ishii |
村田 祐造 / Yuzo Murata |
大崎 康吉 / Yasuyoshi Ohsaki |
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Alumni
曹 愛琳 九州大学大学院歯学府博士課程 2023年度学位取得
福山 哲平 修士課程医科学専攻 2022年度学位取得
澤田 孟志 修士課程医科学専攻 2021年度学位取得
牧野 優徳 修士課程医科学専攻 2020年度学位取得
西田 寛汰 修士課程医科学専攻 2019年度学位取得
田原 愛理 修士課程医科学専攻 2019年度学位取得
村田 祐造 組織・神経解剖学分野 准教授 → 国際医療福祉大学 教授
丸尾 浩希 修士課程医科学専攻 2017年度学位取得
合島 怜央奈 組織・神経解剖学分野 助教 → 佐賀大学医学部歯科口腔外科学講座 助教
研究室所在
佐賀大学 鍋島キャンパス 〒849-8501 佐賀市鍋島5-1-1
基礎研究棟1階
phone: 0952-34-2226 (事務室)
e-mail: kido◎cc.saga-u.ac.jp
県外からのアクセス
◯ 佐賀空港 → 佐賀駅へ
空港からアクセスバス 佐賀駅バスセンター行きに乗車
➡「佐賀駅バスセンター(終点)」下車(約35 分)
佐賀駅からのアクセス
<市営バス>
佐賀駅から佐賀駅バスセンターへ徒歩で移動(約5 分)
➡ 佐賀駅バスセンターから
行先番号50(神野公園・佐大医学部行き)もしくは
行先番号51(卸センター・佐大医学部行き)に乗車
➡「 佐大医学部(終点)」下車(約25分)
<タクシー>
佐賀駅北口から乗車
➡ 佐賀大学医学部附属病院で降車(約15 分)
自家用車で来学の場合
高速道路経由でお越しの場合、最寄りIC は「佐賀大和IC」です。
九州自動車道 佐賀大和ICから263号線を南下
→ 大和工業団地交差点を右折(西へ)
→ 増田交差点を左折(南へ)
→ 佐大病院正門交差点を右折(西へ)し、正門入口より入ります。
駐車場は佐賀大学医学部附属病院の外来用駐車場をご利用ください。
なお、駐車券を佐賀大学病院構内バス停あるいは外来ゲート付近の
「駐車場管理室」へ持参くださいますと、割引措置が受けられます。
鍋島キャンパス ユニバーサルマップ
Division of Histology and Neuroanatomy,
Department of Anatomy and Physiology,
Faculty of Medicine, Saga Univiersity
5-1-1 Nabeshima, Saga City, Saga, 849-8501, Japan
phone: +81-952-34-2226
e-mail: kido◎cc.saga-u.ac.jp