医学部附属地域医療科学教育研究センター 国際健康科学部門に坂本麻衣子教授が就任
2025年05月27日
ご挨拶

2025年5月1日付けで、医学部附属地域医療科学教育研究センターに新設されました国際健康科学部門の教授を拝命致しました。日本の医学教育は、国際標準を満たす必要がありますが、カリキュラムの中でも特に要となる行動科学、倫理学、プロフェッショナリズム教育の開発・運営をするのがこの部門の役割です。私はアメリカで臨床心理士・臨床神経心理士として長年臨床・教育・研究活動に携わってきました。2027年には2巡目の医学教育分野別評価を受審しますが、臨床心理学・神経心理学を専門とする教員として、先進的で独自のプログラム開発に取り組んでいます。また外国人患者の増加を鑑み、医学英語の教育にも力を入れています。英語での診療能力の育成を推進し、将来的には医療面接を英語でできるように講義もほぼ英語で行なっています。
昨今グローバル化が進み、世界中の研究者とオンライン会議で繋がり、共同研究をより積極的に行うことができるようになってきています。AIの進化やオープンアクセスのジャーナルが増えていることもあり、英語での論文発表もかなりハードルが下がってきていますが、先行研究の読み込みや研究の組み立て方、最終的な英語の確認は研究者が責任を持って行うことが必須です。このように、研究に対する倫理観を修得し、国際的競争力のある研究者の育成を目指して、英語論文作成や国際学会での口頭発表の支援にも尽力していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。