ご挨拶
第1回佐賀大学医学部リトリート開催にあたって
佐賀大学医学部長
末岡 榮三朗

新型コロナウイルスによるパンデミックは研究活動に様々な制限をもたらしました。2年前の研究室の利用制限など直接的な活動制限に始まり、移動や研究者同士の交流、国際学術交流の制限など研究者の活動に及ぼす影響は計り知れないものがあります。一方で、そのような厳しい研究環境を経験したからこそ、医学研究の重要性、自由な研究活動への渇望、人と人が顔を突き合わせた交流の大切さが実感できていると思います。
新研修医制度や新専門医制度など若手医師の研究離れが進む中で、医学系アカデミアにとっては若い研究者のリクルートと育成は重要なテーマとなっています。今回、「第1回佐賀大学医学部リトリート‐研究っておもしろい-」、が開催されることは佐賀大学医学部にとってとても重要な意味を持つと思っております。この会では学内の素晴らしい研究者の講義や発表を拝聴できるとともに、学会や普段の講義では経験できないようなリラックスした雰囲気の中で、演者や参加された方々と自由なディスカッションができると伺っています。また、サブタイトルにあるように研究の面白さを研究者の方々に存分に語っていただき、そのエネルギーを学生の皆さんにも共有してもらえたらと思います。そして、飲食をともにしながら夜遅くまで(?)本音で語り合う時間が持てることが何より楽しみです。
このような会を企画立案していただいた出原教授並びに企画委員会の方々に心から感謝申し上げます。また、参加いただく研究者や学生の皆さんにお礼申し上げます。リトリート期間中、様々な研究テーマについて学び、大いに議論し、そして楽しい人との交流が実現できることを祈念してご挨拶とさせていただきます。
謹白
令和4年5月 吉日