感染症医療人材養成事業

最近の活動

2022/01/13 第2回感染症教育シンポジウムを開催しました

【日時】
2022年1月13日(木) 17時30分〜19時
【場所】
医学部看護学科棟1階講義室1 および オンライン配信(Webex)
【テーマ】
行政・医療の連携で新型コロナウイルス感染症に立ち向かう
【内容】
講演1:
「新型コロナウイルス感染症へのプロジェクトMの取組」
福井 香月 先生 佐賀県健康福祉部医務課 課⻑
講演2:
「新型コロナウイルス感染症の振り返り(保健所の立場から)」
中里 栄介 先生 佐賀県佐賀中部保健所長
講演3:
「新型コロナウイルス感染症における保健所での対応と保健師の役割」
市丸 優花先生 唐津保健福祉事務所 保健師
質疑応答

2回目のシンポジウムでは、佐賀県内の行政・保健所における新型コロナウイルス感染症対策の取り組みと連携をテーマにして、3名の講師の先生方にご登壇いただきました。

まず、福井 香月 先生には、佐賀県の新型コロナウイルス感染症に対する医療対応の特徴と感染対策本部である「プロジェクトM」について解説をしていただきました。佐賀県は、そのコンパクトな地理と組織間の連携を活かして、新型コロナウイルス感染症への対策がとられたことがよくわかりました。また第1〜5波に対してプロジェクトMがどのように機能したかについてもわかりやすくご説明いただきました。

次に、中里 栄介 先生には、佐賀県佐賀中部保健所における新型コロナウイルス感染症の振り返りと今後の医療対応における課題をタイトルにご講演いただきました。新型コロナウイルス感染症の流行により保健所の業務がどれほど急増したか、また対応で苦労した事例など、その過酷な実態をご紹介いただきました。また振り返りから見えてきた第6波にむけての医療対応における課題について提言していただきました。

最後に、市丸 優花 先生には、佐賀県の中でもとくに第5波でCOVID-19感染者が多かった唐津市の保健所業務について紹介いただきました。市丸先生は、2019年に佐賀大学医学部看護学科を卒業し、唐津市保健福祉事務所に配属され保健師として勤務されています。保健師業務の紹介と新型コロナウイルス感染症における積極的疫学調査や電話応対などの現場に最も近い立場で実態をご紹介いただきました。電話応対のために、机の上に積み上げられた多数の携帯電話の写真がとても印象的でした。

3つの講演を通して、新型コロナウイルス感染症に対する佐賀県の行政・保健所の取り組みと連携が俯瞰できるシンポジウムになりました。
講師および座長の先生方には、大変ご多忙な中にも関わらずご登壇いただき感謝申し上げます。

当日は、会場およびオンラインでの参加をあわせて97名の方にご参加いただきました。
講演の動画は、本事業eラーニング講座にも掲載しております。是非ご覧ください。
(eラーニング講座のご利用には登録が必要です。)

2021/12/10 eラーニング講座を開始しました

感染症の学修のために活用いただけるeラーニング講座を開設しました。
感染症に関する一般的な基本的知識や医療現場で注意するポイントについてなどを掲載しています。

eラーニングは佐賀県内の医療機関に従事している医療者の方は無料でお使いいただけます。
利用には事前登録が必要です。

詳しくはこちら

2021/10/29 第1回感染症教育シンポジウムを開催しました

県内の医療機関の方を対象にして、新型コロナウイルス感染症対策に関するシンポジウムを開催しました。

【日時】
2021年10月29日(金) 17時〜18時30分
【場所】
看護学科棟1階講義室1 および オンライン配信(Webex)
【テーマ】
行政・医療の連携で新型コロナウイルス感染症に立ち向かう
【内容】
講演1:
叱責の声を浴びながら〜行政対応の最前線〜
島田 智恵 国立感染症研究所実地疫学研究センター主任研究官
講演2:
行政と医療機関の連携によるCOVID19拡大防止策 : SAGA 2020/21
青木 洋介 佐賀大学医学部附属病院感染制御部部長
質疑応答

講演1では、昨年来、厚労省のクラスター対策を担う専門チームとして全国に派遣されている国立感染症研究所の島田智恵先生に、新型コロナウイルス感染症が多い都市部やクラスターが発生した地域の医療機関において感染が拡大した経緯とその対応の実例をご紹介いただきました。また保健所をはじめとする行政対応の過酷な現状についてご紹介いただきました。

講演2では、青木洋介先生に感染拡大に対する佐賀県の体制や取り組みとして、佐賀県感染防止対策地域連携協議会やProject Mを紹介していただきました。また感染症が拡大する一般的な要因についてアカデミアの立場からお話をしていただきました。

当日は、会場およびオンラインでの参加をあわせて120名ほどの方にご参加いただきました。